自分で言っておきながら、トルクレンチが必要なのはカーボンフレームに限ったことではないですね。
だけどカーボンフレームは特に必要になってくる工具だと思います。
カーボンは強いといえど、強化プラスチックです。
折れる時は折れるし、割れる時は割れます。
つぶしたり、ぶつけたりの衝撃には結構弱かったりします。
僕は釣りをしますが、釣り竿はカーボン製がほとんどです。
釣り竿は低弾性カーボンを使っているので、しなりにはとても強いです。
規格外の魚がかかったり、無理に引っこ抜いたりしなければ折れることはほとんどありません。
しかし、車のドアに挟んだり、踏んづけたりすれば一発で折れます。
岩などにゴツンとぶつけると、繊維が破断してその後の使用で簡単に折れたりします。
自転車に使われているのは超高弾性カーボン。
特に東レのT1100ハイモジュラスカーボンが最高峰とされています。
ドグマやRP9あたりで最近は使われていますね。
航空機や宇宙船でも使われるもので、限られたメーカーにしか供給されることはありません。
しかし、そんな最高峰な高弾性カーボンでも同じことで、度を超えた力が加われば割れます。
そこで本題ですけどトルクレンチ。
自転車の各パーツには締め付けトルクの規定値が記されています。
これ意外とテキトーという人多いです。
トルクレンチ持っていない時点で適当ということになるので・・・
長年の勘という考えもあると思いますが、やっぱり規定値というのは守るべきと思います。
締め付けが緩ければガタ付きが出たり、最悪事故にもつながります。
その逆、上でも書いた通りカーボンは締め付けすぎると割れます。
例え金属フレームであっても同じこと。
シートポストの締め具合どうでしょうか?
走行中に下がると嫌だから目一杯締めておけ!とかやっていませんか?
それ、超危険です(^^;;
出先で調整せざるを得ない時は仕方ないと思いますが、僕は帰宅したらすぐにトルクチェックします。
パンク修理と同じような考え方です。
エアゲージ付きのポンプを携帯している人はいないと思うので、近くに自転車屋さんがあれば空気入れを借りて調整するし、なかったら帰宅してから調整すると思います。
トルク管理も同じぐらい大切なことだと考えています。
そんなトラブルを未然に防ぐにはトルクレンチで締め付けトルクを管理するしかありません。
僕はKTCのデジラチェを使っています。
少々お高いですが、便利だし使い勝手も良いです。
特に便利なのがプリセット機能で、よく使う締め付けトルクは予めいくつか記憶させておくことができます。
その都度ダイヤルを回して締め付けトルクを設定する煩わしさはありません。
よく使うサイズのソケットをいくつか準備しておけば完璧です。
ちなみに僕はすべてKTCです。
四輪の頃からずっとKTCの工具を愛用しています。
机の下で埃かぶってますが、セットも持っています(^^;;
いつでもどこでも買えるし、お値段もお手頃です。
そして安心の日本製!
工具の世界も奥が深いので、あまり手を出さないようにしています。
何せ凝り性なもので(笑)
自転車に乗るうえで、トルクレンチは使い続ける工具であることは間違いありません。
少々お高いですが安い工具を買い替えていくぐらいなら、最初からデジラチェの購入をお勧めします!
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