ロードバイクを始めた頃に、聞いたことのないような言葉を耳にします。
ケイデンス。
なにそれ?って感じでした。
1分間のペダル回転数のことですね。
当時、いろいろ調べていると高ケイデンスという表現が多い時代でした。
100とか中には120なんて話も聞きました。
とりあえず訳もわからず真似をしようとするわけですが、いきなりの初心者ができる訳もありません。
100どころか90でも体がピョコピョコと動いてしまいます。
脚はもちろん、体幹すら出来ていない身分では当然です。
ただ、続けていれば段々とケイデンスも上げられるようになり、100でも走り続けることが出来るようになりました。
そんな感じで、調子に乗り始めたある日のことです(笑)
尾根幹を走っている時、結構な勢いで抜かされました。
速いなーと後ろから見ていると、すぐに気づく点がありました。
どう見ても自分よりケイデンスが低いということです。
100どころか80?それとももっと低い?
それでもスムーズに安定した速度で走り続けています。
見よう見まねで、試しにギアを二つばかり上げてみました。
当然ケイデンスはがくっと落ちます。
だけど、速度はそれほど変わらない・・・
むしろ平地や下りへの繋がりはこちらの方がスムーズで走りやすい。
あれ?こちらの方が走りやすいのか?
ここから自分の走り方が変わりました。
奥多摩を何度走っても伸び悩んでいたタイムが一気に更新しました。
理由は簡単、今までギアが軽すぎたのです。
速い=高ケイデンスという思い込みが原因でした。
人によって脚質や心肺機能が違うのは当然のことです。
自転車のエンジンは人間。
車のエンジンと同じで、ホンダのVTECのような高回転型もあれば、シボレーのようなOHVの高トルク型もあるということ。
どちらが良い悪いということではないです。
現にニュルブルクリンクで、どちらのメーカーも市販車では驚異的なタイムを叩き出しています。
それぞれのメーカーが歩んできた歴史の中で出したベストな答えと言っても良いと思います。
ケイデンスも同じです。
自分の脚質や心肺機能がどのようなタイプなのか、走ってみて初めて分かることです。
人の意見を聞くなという訳ではありません。
アドバイスは大いに参考にすべきだと思います。
だけど、最後の判断は自分。
どちらもやってみて、高ケイデンスが走りやすければそれが自分の脚質。
そうでなければ、逆を試してみるのも面白いものです。
ベストって人によって答えは違うということ。
僕のケイデンスは80前後を多く使います。
90まで上がれば回している方です。
100に達することはほとんどありません。
この答えを出せたというのも、両方やってみたからだと思います。
一つだけで答えを出すことは難しいもので、行き詰まることが多いです。
趣味ですからね。
いろいろやってみて、しっくりこなかったら違う方法を試せば良いと思います。
結局のところ、やったもん勝ちじゃないでしょうか(笑)
コメント