マット塗装で乗り換え促進?

自転車雑談

マット塗装についてです。

ロードバイクの世界では過半数をしめているのではないでしょうか。

我が家のドグマもマットです。

存在感があって格好良いのは確かです。

でも所有していて、なんか難しい色だなと感じる人も多いはず。

汚れがつきやすいし、傷がついたら研磨もできない・・・

乗る頻度にもよりますけど、3年ぐらい経つとなんかお疲れ感が出てくるような。

グロス塗装であれば、コンパウンドで傷を消したり、艶を甦らせたりできます。

でもマットはそれができない。

洗剤で落とせるだけ落として、あとは歯痒い思いで我慢するしかないのです・・・

5年ぐらい経つと『リペアしようかな?』とか『もう乗り換えようかな?』とか。

個人的な意見言わせてもらうとですね・・・

マットって乗り換え促進の手段なのでは?って思います。

だって購入するまで、この実態を知らない人って意外と多いのですよ。

車やバイクですらそうなんだから。

傷がついたから、コンパウンドで擦ったらどんどん光ってきちゃって・・・

これ、過去に相談された経験があります(^^;

粗い粒子が乱反射して脳がマットと認識しているのだから、それを研磨して平らにしたらグロス。

要するにマットよりもグロスの方が手間と時間がかかるのです。

そして、前にも書いた通り、マットの方が見た目の劣化が著しい。

つまり、メーカーは安く早く仕上げられて、劣化が目立つから乗り換えも早くなる。

そんな感じがしてならないのです。

そしてグロス塗装が減ってるのに、なんで年々価格が上がっているのか・・・

だからね・・・これも個人的にですけど、長く乗りたければグロスの方が良いですよ。

小傷だったら目立たなくなるし、塗装が生きていれば艶は戻ります。

メーカーも職人が減っているのでしょうかね。

昨年、コルナゴのC68の新品フレームをコーティングしたのですが、結構な傷の量。

ペイント後のポリッシュがかなり大雑把で、磨き傷があちこちにありました。

お国柄というと失礼なのですが、しっかり磨ける職人ではないようです・・・

だからわたくしは新品でも磨きを入れます。

ちょっと訳あって全貌は言えないのですが、先日施工した新品フレームもこのとおり。

特殊な塗装ではあるのですが、新品でこの傷はいかがなものか・・・

新品なのに完全除去ができないぐらいの深い磨き傷が入っていました(^^;

申し訳ないけど、メーカーの仕上げレベルが酷すぎる・・・

グロスはこうやって仕上げには時間と技が必要なのです。

マットに技術が必要ないとは言いませんけど、少なくとも磨く技術は必要ないカラー。

将来的にはロボットでもペイント出来るんじゃないですかね。

もしかしたら、もうなってるかもしれません・・・

でも、グロスの磨きはおそらくロボットでは無理。

個々にコンディションは違うし、それをミクロの世界で認識して除去しなくてはいけません。

もしそんな繊細なロボットを作ることができるなら、ぜひ医療とかの世界で使って頂きたい・・・

そういえば新幹線の定期的な磨きはロボットでしたけどね。

怒られそうだけど、鉄道の仕上げレベルと一緒にしてはいけません。

毎日、時速300kmで1000km以上の距離を走る世界で、そこまでの仕上げは求められていません。

マット塗装を綺麗にながく保つには

とても難しい課題です。

傷も汚れも勲章だ!と割り切れる方はそれで良いと思います。

でも、自転車は高額ですからね・・・

なかなか割り切れる方が多くないのも現実なところでして・・・

コーティングは有効な手段であることに間違いはありませんが、それでもグロスよりは気を使います。

洗車をしたら水滴はしっかり拭き取ってあげた方が良いです。

水アカが蓄積されてしまうと、除去できなくなることもあります。

それとコーティングの厚塗りは厳禁です。

理由はもちろん艶が出てしまうからです。

あのマット感を残すには、薄く確実に表面へコーティングを乗せる必要があります。

光が当たっても、ギラっとしてはいけません。

マットなのに、綺麗な艶が出ますと宣伝している方を時々見かけますが・・・

う〜ん・・・という感じですね(^^;

ガラスコーティングは硬化すると研磨以外に落とす方法がありませんので、マットへの施工は理解の上で施工してもらってください。

素人施工は危険です。

以前、施工に失敗してヤフオクに出品されていたドグマを見たことがありますが、見るも無惨。

リペイントする以外に価値はなさそうでした・・・

マットは一度施工したらあとには戻れません。

落とせますよ!という人がいたら、それは純ガラスコーティングのことではありません。

知識、経験共に問題外だと思うので、施工は任せない方が良いです。

そして、そこまで費用をかけるつもりがなければバリアスコート!

表面硬度は上がりませんが、汚れや水アカへの対策にはなります。

ガラス系と呼ばれるコーティング剤も様々ありますが、バリアスコートで十分だと思います。


そんなわけで、昨今のマット塗装車の多さを見て、個人的な感想を書かせてもらいました。

色は好みですから、最後は自分の好きなものを選べば良いと思っています。

ただ、知っていると知らないでは違うと思いますので、参考になれば良いなと思います。

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