4月1日は用事があり、2日から始めることにしました。
どちらにしても、初日は混み合うので、あまり行くことはありません。
中禅寺湖には全国から釣り人がやってきます。
レイクトラウトという希少種を求めてですね。
駐車場からの男体山。
最初は圧倒されます、この雰囲気。
栃木は男体山、群馬は赤城山。
山の神様同士が戦った場所が、戦場ヶ原湿原として今も残っています。
湖畔には二荒山神社(ふたらさん)がありますが、かつて空海が二荒をニコウと読み、それが現在の日光になったといわれています。
その他にも歴史がたくさんある中禅寺湖。
この場所で釣りをするということにも、大きな意味があるように感じます。
車で行ける国道側と、徒歩で行く山側で分かれますが、僕は山側が好きです。
釣り人以外で入ってくる人はほとんどいません。
歩いていると、向こう側には白根山を拝むことができます。
中禅寺湖は標高1,200mほどの場所に位置します。
天然の湖としては日本一標高が高い場所にあります。
見ての通り、湖畔にはまだまだ雪が残っており、気温は早朝6時の時点でマイナス2度。
東京では考えられないような気温です。
さらに風が強く、体感温度はさらに低く感じることもあり、生半可な格好では自然の過酷さにやっつけられてしまいます。
釣り道具を持ち、林道を歩くことによって、結構な運動量から発汗することもあります。
さらにウェーダーでの釣りになるので、汗や水の冷え込みからも守る必要があります。
ここでは自転車と考え方が同じです。
ベースレイヤーは良いものを使います。
山側をひたすらテクテクと歩き続けると、上野島が見えてきます。
左側に見える小さな島です。
上野島は勝人のお墓とされています。
2年ほど前のものですが、写真では伝わらない雰囲気があります。
このような場所で釣りができるのも、中禅寺湖ならでは。
歴史のお話も良いけど、釣りの方はどんな感じだったんだよって?
釣りましたよ、レイクトラウト。
中禅寺湖では『無事解禁しました』と言います(^^)
優しい目をしていますね。
独特の模様を持つレイクトラウト。
日本では中禅寺湖にしか生息していません。
傷ひとつない美しい尾ビレ。
管理釣り場の魚では拝むことのできない姿です。
レイクトラウトは特に冷水を好む魚です。
この場所に生息し続けられるのも、深い水深から年間通して水温を低く保てるハイランドレイクだからでしょう。
手で触れる時は、必ず手を水に十分浸してから触れる必要があります。
そうでないと、魚は火傷を負い死んでしまいます。
それほど人間の手というのはトラウトにとっては高温であり、これはネイティブでも養殖でも同じこと。
魚には魚の適した温度があります。
間違っても人間の都合を優先してはいけません。
撮影は手早く終わらせ、もとの湖へリリースしてあげました。
この時に自然と『ありがとう』という言葉が出ます。
僕が好きなのはルアーフィッシングです。
人間がつくった道具を使って楽しむ、要は遊びです。
遊ぶために、自然に立ち入り、少なからず自然界の魚に傷をつけます。
だからその相手をしてくれた魚には最大限の配慮と感謝をします。
そして当たり前ですが、自然の中にゴミは残しません。
わずかな糸クズであろうとも、必ず持ち帰ります。
ちょっとぐらい・・・なんて気持ちは、ちょっとですら持ちません。
いつまでも綺麗なこの姿を保って欲しいと思うのでね。
自然に優しくなれるのも、釣りが影響しているのかもしれません。
自転車でも同じ。
綺麗な道路で気持ちよく走れることに感謝し、それを保つための配慮が大切。
釣り禁止、自転車禁止なんて場所はひとつも増やしたくないものです。
雨は降りませんでしたが、ほぼ一日中強い風が吹き続けました。
日中はほとんど車の中で寝ていて(寝不足なので)夕方に賭けましたが不発・・・
朝イチに釣っておいてよかった(^^;;
それでもこの場所にいられることが大きな喜び。
次の日もと思いましたが、残念ながらこのあとは、しばらく雨予報。
雨で済めば良いのですが、標高の高いこの場所は4月でも当たり前のように雪が降ります。
とても過酷な中で釣りをすることになります。
根性なしのわたくしは、坂を下ることを決意(笑)
いつかは自転車でいろは坂を上って、湯の湖あたりまで走ってみたいと思っています。
とにかくロケーションは素晴らしいです。
観光地なので、美味しい食事もできます。
今度はお店紹介でも!(^^)
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