今年の5月連休、伊豆半島を一周した。
昨年は琵琶湖一周、通称ビワイチを達成し、ロケーションの素晴らしさから
今年も琵琶湖か、かなり距離を要するが淡路島も行ってみたいと思っていた。
しかし、コロナ明けの影響か各地で大渋滞
現地で体力を使うのに、渋滞でかなり消耗してしまいそうだったので
今年は極端な遠征を控えることにした。
それでも、せっかくの連休を使って、普段は走れないようなロングコースで
ちょっと過酷ぐらいの場所を走りたいという思いはあり、
いろいろと探した結果、伊豆半島一周に決定した。
昨年も伊豆には訪れており、その時は西伊豆スカイラインを経由して西伊豆周り。
距離的には伊豆半周ほどのコースだった。
伊豆はロケーションが素晴らしく、山と海の両方が楽しめる。
そして、西伊豆エリアは人の手が入っていない場所がまだ多く、
言葉通り、本当の自然の中を走ることができる。
僕が起点にしているのが、道の駅、伊豆のへそ。
名前の通り、伊豆半島のへそのような場所にある。
ここを起点に時計回りに一周。
ストラバでつくったコースだと、距離はぴったり200km。
獲得標高は3,500mに達する。
道路が混まない深夜に出発して、早朝明け方ぐらいに現地到着。
仮眠を済ませて準備、7時頃に伊豆のへそを出発した。
序盤から亀石峠という上りが始まるが、ここから結構勾配がある。
ガーミン上だと、10%を指すことが結構あった。
最初から頑張りすぎると、後半の区間で足が無くなりそうなので、
ここは大人しくインナーに入れてゆっくり走る。
ここを下れば宇佐美から海岸沿いを走り続けることになる。
普段、海とはあまり縁のない人間なので、目の前に広がる壮大さに感動する。
135号線をひたすら海沿いに走り続け、獲得標高から想像していたが
道路はほとんどがアップダウンの繰り返し。
平地が無いのでは?と思ってしまうぐらい。
きつい勾配はほとんど無いものの、繰り返されるとジャブのように効いてくる。
そして楽しみにしていた絶景ポイントでもある白浜に到着。
あまりの綺麗さに疲れも忘れてしまう。
これも自転車の醍醐味で、自走でこの景色まで辿り着いたことに更に喜びも倍増する。
しばらく景色を楽しんでいたい気もあったが、先はまだ長い。
明るいうちにはゴールしたかったので、後ろ髪を引かれる気分で走り始めることにした。
下田を抜けると、ここから交通量や建物の数も減少する。
徐々に西伊豆エリアに突入し、勾配もきつくなる。
僕の中ではここからが本番。この先のために足を残しておいたつもりでも
走行距離はすでに100km近く走り、それなりに疲労感もある。
ファミリーマート下田吉佐美店で補給と休憩。
この先、僕の知っている限り、仁科まで30kmぐらいはコンビニがない。
しっかり補給をして、気持ち長めに休憩をとる。
予備の補給食もいちおう携帯しておいた方が安心できる。
この先、未開拓な自然の中を走り続けることになる。
景色は素晴らしいし、交通量もかなり少なくなる。
しかし、そんな楽しみも忘れてしまうかの如く、勾配がきつくなる。
10%超えの区間は幾度となく表れ、序盤と同様に、アップダウンを繰り返す。
ガーミンを見ていると下ったあとは必ずと言って良いほど
真っ赤に染まった上り勾配の区間が表示され、心が折れそうになる。
一周と言う名前に騙されてはいけない・・・
伊豆半島は立派すぎるほどの山岳コースだ。
何回上って下ったか分からなくなるほど繰り返し、
やっと沼津市街が見えてくるようになった。
ここで長く共にした海岸沿いと別れ、130号へ入り伊豆のへそへ向かう。
そしてこの130号の上りがとどめの如く足に効いてくる。
そして、16時頃に伊豆のへそに帰還。
思ったよりも時間がかかってしまった。
想像以上に後半のアップダウンでスピードダウンしてしまったことが原因なのは間違いない。
ストラバのコース通り、走行距離はほぼぴったりの200km、獲得標高は3,510mだった。
昨今のデバイスの精度に驚かされる。
全体を通して、景色は良いし、道も綺麗なので、走りやすいコースではあると思うけど
時間があるなら2日に分けて走る方が純粋に楽しめそうだ(笑)
ただ、走行距離や獲得標高はかなりのボリュームなので
1日で走り終えた後の達成感はとても大きい。
しばらく伊豆はいいかな・・・と思いつつも、少し時間が経てば
また違うルートで走りたいと思う魅力的な場所でもあり、
海と山が同時に楽しめる、貴重な場所だと思う。
ではまた。
コメント