先週から初音ミクのフレームを預かっています。
ご近所さんから車のコーティングを依頼されていたので、少し遅れて着手。

まあ、いつものことなのですが結構磨き跡が残っています(^^;
これは塗装を終えた後で行う、磨き作業でついたものですね。
見ての通りなのですが、こういった細かな傷の集合体は色をボカしてしまうのです。

しかし日常の明かりの下で磨き跡は見えません。
そう、これが普通なので当然メーカーへのクレームにもなりません。
正直な所、世のコーティングと呼ばれている作業は、ほとんどがこの上から塗っています。
元より艶は増すのでしょうが、この傷はこのまま・・・
いつもこの話になってしまいますが、基礎をやらず家を建てるようなもの。
デコボコの面にコーティングを塗っても、食いつきは半減してしまいます。

なので、わたくしは磨いてこのような面を作り出すようにしています。
艶の秘密はコーティングではないのです。
下地の磨きがとても重要。
でもですね、なぜ世の業者さん達が磨きを売りにしないのかってお話なのですが・・・
答えは簡単。
地味だし面白みがないからです(笑)
コーティングの方が表現が煌びやかだし、商売という面では力を持っているからですね。
磨きと比べると施工も簡単だし(^^;

特徴的なソリッドカラーのフレームですが、こちらもこのように磨き跡。
光が当たってしまうと、せっかくの綺麗なカラーリングもボヤけてしまいます。
磨くとどれぐらい変わるかというとですね・・・

わかるでしょうか?
右がビフォー、左がアフター。
これでも一回磨いただけ。
色味が変わっているのが分かると思います。
写真加工なんてしていませんよ!(笑)
これが『本来の色』なんです。
これに磨き跡だったり、更にコーティングなんてしまうと、曇って見えてしまうわけです。
なのでグロス塗装のコーティングを任された時は必ず磨きます。
ちなみに、磨きは2〜3回の工程で仕上げています。
初期研磨でついた磨き跡を消すために中間研磨、そして最終研磨・・・
作業時間?
かかりますよ!とても(^^;
それでも、お値段以上精神です(笑)
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