先月からオーバーホールに出していた時計が戻ってきました。
というのも、ついにゼンマイが切れたので、修理と言ったほうが良いのか(^^;;
最近はめっきりつけることが少ないのですが、機械式はあまり止めてしまうとよろしくないので・・・
この時計、購入したのは確か23歳の時だった気がします。
20年前か・・・(^^;;
それまではG-SHOCK。
10代の頃にG-SHOCKが流行っていたので、そのまま使い続けていました。
スケルトンの限定モデルは特にプレミアが付く時代でしたね。
今思えば『プレミア化』という現象自体が流行だった時代。
エアマックス95の全盛期を生きてきた人間です(笑)
そして、ブランドの時計というものに、そろそろ興味が出てきた時でもありました。
王道はもちろんロレックスでしょう。
ただ、僕はクロノグラフが好きでした。
そうなると、生意気にもサブマリーナやシードゥエラーは候補から外れてしまいます。
そうです、必然的にデイトナ様となるわけです。
買えません(笑)
当時からロレックスは正規品で購入することが困難だったことで、並行品の方が高額でした。
並行品で120万円ぐらいだったと記憶しています。
今思えば、現在の半額以下で買えた時代です。
無理しても買っておけば良かったかもしれませんね(笑)
そして、ロレックスと同じぐらいに興味を持っていたのがオメガでした。
というか、それぐらいしか知らなかったと言ったほうが良いかもしれない・・・
あの時は、機能とか本当に興味がなくて、ほぼ見た目で選んでいました。
そして『月に行った』というヒストリーが妙に格好良くて、選んだ理由はそれだけです(^^;;
スピードマスターは当時、正規品で50万円にも満たない価格でした。
8割ぐらい結論出してからお店に行くタイプなので、その場で決めました。
まともに世間も知らないような若造がやってきて、お店からは『そういう目』で見られました。
『買います』と言ったら、え?みたいな顔されたの今でも覚えています(笑)
それから毎日つけていました。
手巻きなので、朝起きてリューズを巻くことが習慣になりました。
ご経験ある方なら分かると思うのですが、最初は人差し指と親指が痛くなります。
こんなゴツい金属をグリグリするわけですから、痛くもなりますね。
でも不思議なもので、そのうち皮膚が強くなって、痛くなくなるんです。
ギターの弦を押さえるのと一緒で。
だんだんと自分の一部になっていく感じがたまらんのです(笑)
毎日使い続けていれば、気が付かないうちに傷もつきます。
でも、汚れだけはこまめに取り除いていました。
傷がつくのと汚いのは別です。
だから、オーバーホール出したお店には、年数の割には綺麗と褒められました(笑)
スピードマスターの特徴ですけど、透明度を保つために風防がプラスチックです。
ここにも傷が入っていきますが、これも風合いといったところでしょうか。
やはりこのような雰囲気を出せるのは、アナログ時計ならではと思います。
最近はいわゆるスマートウォッチが主流になってきていますね。
現にわたくしもガーミンです(笑)
便利だし快適だし、なにも不満なんて無いのです。
ただね、格好良く言って、自分の歴史を刻めるかといったら、どうなんでしょうか・・・
物に頼ってはいけないのかもしれませんが、この時計を通して、いろんな出会いがありました。
会社の上司から、人となりは風情にも出るとよく言われました。
そして、そのような価値観をもって、自分を見て接してくれる人達が世の中にはいるのです。
そのような人達はいろんなことを教えてくれました。
たぶん、自分だけでは辿り付かなかったことがほとんどでしょう。
今はつける機会が減ってしまいましたが、この時計は一生手元に置いておくつもりです。
なんでも買い替えが効く時代になってきましたが、ひとつやふたつでも良いから、手放せないものがあると、より幸せになれるのかなと思う今日この頃です。
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