プロチームが高圧洗浄で洗車をしているのを観ます。
手際良くシャンプーで洗い、最後は高圧洗浄でザバザバと洗い流す。
気持ち良いぐらいにぶっかけますね。
クランク周りからチェーン、BBやホイールのハブ周りまで。
高圧洗浄って使ったことある人なら分かると思いますが、水圧は相当なものです。
業務用にもなると、人に当たると真面目に危険です。
痛いでは済まないぐらいの水圧です。
そこで、この高圧洗浄の洗車、自転車には不向きだと考えています。
理由は部品の破損とか、そういうものではありません。
ベアリングなどへ水が侵入する可能性がかなり高いです。
自転車にはシールドベアリングが使われていますが、高圧で水をかければ僅かでも侵入する危険性があります。
多少は大丈夫だという人もいますが、それ何回試したんだろう・・・
続けていれば少しずつ侵入していくと思います。
特にプロのような洗車であれば尚更だと思います。
なぜプロは大丈夫なのか?
メーカーというサポートがついているからです。
彼らに物の価値はほとんど無いと思います。
次のレースに向けて、少しでも早く効率的に洗車やメンテナンスをする。
一般のサイクリストのように、傷がつかないように優しくなんて概念はありません。
とっとと終わらせるだけです(笑)
水が入れば交換。
それどころか、スペアの自転車だって何台もあります。
だって、レース中に自転車壊れて、悲しんでいる選手やチームなんていませんよね?
むしろキレてる?
要するに、その時に問題なく走れればそれで良いだけです。
プロの真似は程々に
同じようにやってみたいと思う気持ちはあると思います。
僕も以前はありました(笑)
あれだけ大胆に洗えば、気持ち良いぐらいに綺麗になると思います。
でも、プロがやっていることが、素人の僕らに何でも通用するものではありません。
僕らは自分のお金で買った自転車と向き合っています。
水が入ってベアリングがダメになれば、当然その修理費は自分で払うことになります。
そんな無くても良いような出費に喜ぶ人はいませんよね?
YouTubeではワコーズが自宅で水を使わない洗車方法を紹介しています。
プロの洗車方と比べれば地味ですが、これが現実的な洗車だと思います。
僕は水洗いですが、過去に水が入った経験から、ベアリングやハブにはノズルを離して水をかけるようにしています。
高圧洗浄を使わなくても綺麗になる
高圧洗浄が最も有利なのは、細かな部分の汚れが落とせることだと思います。
例えばチェーンの隙間に入った油汚れなどです。
この辺りに関しては高圧洗浄とお湯の組み合わせが最強だと思います。
隅々まで高圧のお湯が行き渡ることによって、手の届かない汚れも押し出してくれます。
でも、多少手間はかかりますが、市販のクリーナーでも汚れは十分落ちます。
ウエスにオイルが付かなくなるまで拭きあげるようなイメージがあると思いますが、個人的にはそこまで必要ないと考えています。
オイルには少なからず洗浄効果も含まれています。
要するに、新しいオイルは古いオイルを押し出す効果も含まれるということです。
フレームの洗車でいうと、重要なのは拭きあげだと思います。
水洗いなら水滴、水無しであれば洗剤の拭き残し。
これらは跡を残す一番の原因になります。
僕が自転車も車の洗車も一番気を使っているのは、この拭きあげです。
自転車であれば手の届きづらい所でも細い棒などにウエスを巻き付けて拭きあげています。
車であれば、ヒンジのような場所でも手の届く限り拭きあげます。
放っておくと、いつか落ちない汚れになってしまうからです。
最近は家庭用の高圧洗浄機が多く流通していますが、僕はあまり必要性を感じません。
使い方によっては逆効果だし、いくら綺麗になっても最後の拭きあげが出来ていなければ上にも書いた通りです。
なんだかんだ言っても、やっぱり適度に洗ってあげるのが一番だと思います。
どうせ汚れるから・・・なんて言ってると汚れ続けるだけです。
汚れるなら、それだけ面倒見てあげるぐらいの気持ちでいた方が、より気持ち良く自転車と向き合えるような気がします。
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