車の話 SUV

日常

先週、淡路島の帰りに山梨の実家に寄りました。

そんな所に父親の友人が来ていたのですが、乗っていた車が国産のSUV。

うちの父親もSUVには少々関心を抱いていたのですが、持ち主の話を聞くとですね・・・

『微妙に金かかるよ』です。

元車業界の人間として言わせて頂くと当然ではあるのですが・・・

だって、まずタイヤが大きいでしょ。

そして車両サイズの割に重量あるからタイヤもブレーキも早く減ります。

これ、結構知らないで買ってから気づく人が多いのです・・・

なのに上に乗っかっているボディはハッチバック車とほぼ変わりません。

昨今はプラットフォームもほぼ共有しています。

それどころか機関類もほぼ同じなので、そう考えると車両自体が割高なのです。

流行ったきっかけ

僕の知る限りではポルシェのカイエンでしょうか。

2002年に出てきた車ですが、話題になったのはデザインよりも価格だったと思います。

ポルシェというハイブランドながら、当時は650万円という設定です。

写真:Wikipedia

しかもデカくて格好良くて目立つし、クーペみたいに用途が限られることもない。

タフで日常でも使える便利なロレックスが50万円で出てきちゃった!みたいな感じです。

売れましたねー。

でも、安いには訳がありまして・・・

写真:Wikipedia

まあ誰でも知っていると思いますが、この車の正体はVWトゥアレグです。

要するにOEMですね。

デザインと足回りの味付けぐらいしか変わっていませんでした。

でも世の中はそんなこと関係ありません。

本家トゥアレグは全く売れず、カイエンの一人勝ち状態。

写真:Wikipedia

さらにVWグループは勢いをつけまして、兄弟車としてアウディQ7を追加。

カイエンと価格差がほとんど無かったことから、これも売れませんでした(^^;;

そして全く売れなかったトゥアレグは廃盤・・・

しかし後にベントレーのベンテイガやランボのウルスが出てきます。

プラットフォームはカイエンと共有ながらも、ぶっ飛んだスペックを持つこの車達。

写真:Wikipedia

とくにウルスの方は著名人の影響もあってか、都心では結構目にしますね。

そして超高級車の世界でもSUVが一気に加速。

ロールスやアストン、フェラーリまで参戦している時代です。

写真:Wikipedia

賛否両論ありますけど、個人的には良いのでは?と。

当時のカイエンみたいに、ちょっと無理すれば買えるってレベルの価格帯ではありません。

オプションだけでも笑ってしまうような金額です。

そんな車だから、お客さんの層も絞れて売る側も楽な気がします。

そして小型SUVへ

そんなカイエンも2代目958あたりから、日本では人気が衰えてきます。

最初に話題にしましたが、お金がかかるのです。

車体は買いやすくても、維持費はしっかりポルシェです。

写真:Wikipedia

街乗りばかりストップアンドゴーの繰り返し、車庫入れの度にハンドルをグリグリ・・・

信じられないかもしれませんが、このような乗り方をしているとあっという間です。

タイヤ、ブレーキパッド、ブレーキローターが1万km持ちません。

もちろん乗り方で少しは変わります・・・

これをディーラーに行ってお任せしてしまうと、ざっと60万円ぐらいの請求書が発行されます。

それだけではありません。

定期点検や車検の費用なども、しっかりとハイブランドの料金が請求されます。

この現実に、何も知らずに見た目と流行だけで飛びついてしまった人が離れ始めました。

それで、後付けのようにして出てきたセリフが『日本でカイエンは大きすぎる』です(笑)

写真:Wikipedia

そのような人たちは、後を追って出てきたマカンにスイッチする訳ですが、結果は同じです。

乗り換えの時に少々カイエンを高く下取ってもらっただけで、その後の維持費で元は取られます。

乗り換えてもらえば損はしませんよ!って、外貨建て保険のような売られ方をしているのが現実です。

維持費を気にするのなら乗るべきではない

車っていろいろカテゴリーがありますけど、ナンバープレート付けて走れる車なら何を乗ろうと自由です。

ですが、維持費を気にするならSUVは良い選択とは言えない気がします。

大きいと重いは維持費に大きく影響してきます。

維持費とそこそこのサイズを求めるなら、ハッチバックやステーションワゴンが理想的なのかもしれませんね。

なのにステーションワゴンを無くして、SUVやミニバンを主力にする昨今の国産スタイル。

無ければ有るもので選ぶだろうという雰囲気が、個人的にはあまり好きではありません。

写真:価格.com

好きだったMAZDA6も、ついにこの間無くなっちゃったしなぁ・・・

2.2Lのディーゼルは乗りやすくて本当に良い車だったのに・・・

そして交代するようにCX-80とかいう、新しいSUVがラインナップ。

もう何が何だか分からんよ、マツダさん・・・

余談ですけど、SUVってメーカーも販売店も儲かるんですよ。

前にも書いた通り、プラットフォームから機関類は同サイズのハッチバック車などとほぼ同じ。

なのに、比べると2〜3割ぐらい高い価格設定。

そして、その後の維持費でも利益が出せるのです。

それは売りたいよね(笑)

写真:MAZDA

最初に書いた、父親の友人が乗っているのがマツダCX-5なのですが・・・

本当はMAZDA3にしようとディーラーに行ったそうです。

写真:Wikipedia

たまたまかもしれませんが、かなりのCXやMX系推しだったそうです(^^;;

今思えば、やっぱり自分が良いと思った方を選べば良かったと・・・


こうやって車の話題を出すのも、うちのゴルフも13年落ちになりました。

別に何も問題は無いのですが、時間があったのでいろいろ眺めていたらSUVばっかり!

格好良いのは分かりますが、やはり僕の用途には向かないのです。

そうすると、やっぱり各ラインナップと個性ある輸入車に目を向けてしまいそうです・・・

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