今年は色々と新しいものを使うようになりました。
仕事を辞めて独立したから、いろいろ視野が広くなったのでしょうか。
行ったことのない場所に行ってみたり、思い付いたことをやってみたり。
腰が軽くなりました。
同じような毎日だったから、私生活も知らぬ間にマンネリ化していたのかもしれませんね(^^;;
さて、今回のお題はこの子です。
7月にタイヤを交換しました。
パナレーサーのRACE A EVO4。
現行アジリストの先代タイヤですね。
そして、パナの前に履いていましたタイヤはこちら・・・
コンチのGP5000。
はい、世界のコンチネンタル様です。
偉大なタイヤと比較して国産タイヤはどうなのか。
ここ最近はずっと海外タイヤばかりを使ってきました。
ヴィットリア、ピレリ、ミシュランそしてコンチネンタルです。
どのタイヤもそれぞれ良いところがありましたが、やはりコンチが頭一つ出ている感触です。
しかし、急に国産タイヤはどうなんだ?と好奇心が湧きまして、たまたまAmazonで安かったのでパナを購入してみました。
パスタに飽きて米を求めた感じですかね・・・
600kmほど走りましたので、ちょっと自分なりの感想をまとめてみました。
結論から言います
コンチの足元にも及ばない!
気に入って使っている方々、本当にごめんなさい。
あくまで個人的な感想でございます。
どのような視点からそう判断したのか、書いていきたいと思います。
ころがり抵抗
まず走り出しですが、この時点で重いです。
真面目にブレーキでも引きずってるのかと思いました。
とにかく前に進まない。
ある程度スピードに乗っても、なんか抵抗感を感じる。
コンチのように前に前に進んでいくような感じがしません。
これ、今までと同じパワーで踏み込んでも、トップスピードに明確な差が出ておりました。
空気圧は最近主流?の低めでは全くと言って良いほど走りません。
前後7kg入れてやっとまあ良いかぐらいです。
その代わり、当然ですが乗り心地はかなり硬いです(^^;;
原因はグリップ力?
このタイヤ、グリップ力は素晴らしいです。
初転がしは渋峠でしたが、とにかく下りコーナーの安定感が素晴らしい!
ご存知の通り、タイヤのグリップとは横だけではありません。
縦のグリップもありますので、当然ブレーキもよく効きます。
タイヤがロックする不安もなく、コーナー侵入から抜け出すまでは快感そのもの。
こればかりはコンチを上回っていると表現したいところです。
そこで気づきました。
転がり抵抗が強いのは、良すぎるグリップ力のせいではないの?って。
タイヤが地面を掴んでしまっているイメージです。
推進力は伝わっているのに、タイヤが地面を掴んで抵抗になっている。
そう捉えると、走り出しの重さや、スピードの乗りの悪さも納得できる気がします。
耐パンク性
これも不安要素が大きいところです。
初転がしの渋峠でパンクをしました。
パンクは運もありますが、今回は自分でも思い当たる節があります。
渋峠の下り、道路に少々亀裂があり、そこを乗り越えた時に強めの衝撃を感じました。
しかし自分の中では許容範囲。
今までこの程度の衝撃は数えきれないぐらい経験しているし、特に問題が起きたことはありません。
しかし、下り終えて違和感に気づくとスローリークが始まっており、チューブを外すときっちりリム打ちのあと・・・
正直言って『この程度で?』って感じです(^^;;
この程度の段差、街中走っていればいくらでもありますよ。
耐パンク性を謳ってますけど、どこでどんなテストしたの?って思います。
基本はテストコースで、あとは供給先のチームだけって言われたらそれまで。
スポーツカーのカタログ燃費ぐらいアバウトな表現です。
求められているのは、予期せぬシチュエーションでどれだけ耐性を得られるかだと思うんですけどね。
パナは何も悪く無い
すいません、ここまでこんなことを書いてしまいましたが、パナが嫌いなわけではありません。
もちろん技術的にどうとか言うつもりもありません。
そんな身分ではありませんので(^^;;
ただひとつ思ったのは、生まれ育った環境が違うんだなと・・・
特にヨーロッパの自転車タイヤって、自動車のタイヤなみに力を入れているし、それだけ経済効果があるんですよね。
だから当然メーカーは時間とお金をかけ続けるわけだし、それを使ってくれるチームやユーザーから評価も得られる。
そして、それを次世代にフィードバックしていく・・・
技術ってそういった複利効果で進化していくと思うんです。
残念ながらそういった環境にないのが日本。
持っている技術は素晴らしいけど、経済効果が期待できないものに多額の開発費は注げませんからね。
このタイヤが今の環境では、あるべき姿なんだと感じています。
どんな人に勧められるか
最後はここが重要だと思うのですが、正直言ってこれと言ったところがありません(^^;;
グリップ力だけでは自転車は楽しめませんよね。
やはり速さか耐久性ぐらいは最低限該当していないと・・・
ただ安く買えるのと、組み換えはとても楽に出来るので、初心者には良いのかな。
出先でパンクして、組み換えがスムーズに出来るのは精神的にも楽ですよね。
でも、そもそも耐久性に不安があるタイヤなら、わざわざ初めから選ぶこともないのか・・・
ね?こうなるんです(^^;;
やはり少々硬くて組みづらくても、海外メーカーをお勧めしてしまうかな。
個人的にはピレリ、ヴィットリアは組みやすいし、トータルパフォーマンスも優れていると思います。
コンチはパフォーマンスは頭一つ出ていますけど、とても硬いタイヤなので、組み換えは大変でした(^^;;
なにはともあれ、せっかく履いたタイヤなので、最後まで使うつもりではいます。
でも、体感的に今よりパフォーマンスが落ちてきたなと感じたら、早めに交換してしまうかも・・・
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