ロードバイクは本当に価格が上がっているのだろうか

自転車雑談

前回のブログで、ロードバイク人口が減った?なんてことを書きました。

その時に、物価上昇も原因のひとつみたいなことも書きました。

実際のところ、どれぐらい上がったのか。

自分で当時のカタログと見比べてみました。

全社やるわけにもいかないので、自分が乗っているピナレロでいきます(^^;

まず以前わたくしが乗っていたのがこちら。

プリンス2015。

ドグマ65.1の金型を使用して、カーボンのみを60HM3Kに変更したモデルです。

機械式アルテグラ11速の完成車で、約50万円でした。

その後、GANシリーズが新設され、現在のFシリーズへと繋がります。

Fシリーズはどれも高額ですね。

完成車の初期装備品もかなりレースを意識しているのがわかります。

エントリーモデルのF5でも完成車で80万円台。

カーボンはT700、コンポは105Di2。

コンポは当時のアルテグラが、ほぼ現在の105の価格ですね。

デュラエースとアルテグラの価格関係も同じです。

つまりデュラはぶっ飛んだ価格になってしまいました・・・

そこで、わたくしが注目しているモデルがこちら。

RAZHA(ラザ)。

上位モデルが次々と変わっていく中、実はロングセラーモデルです。

プリンス2015と同じく、ドグマ65.1の金型を使用するようになり、シルエットは当時のドグマです。

カーボンはT600、コンポは105機械式12速。

価格は約43万円。

比べたいのはプリンス2015と、このラザです。

カーボンの違い

ラザのカーボンはT600ですが、実質プリンス2015の60HM3Kの後継にあたるでしょう。

T700、T900、T1100やM40と上が続くので、廉価版みたいに思われるかもしれませんが・・・

カーボンの質としては間違いなく世界最高峰です。

世界の東レ様です!

以前からピナレロは使用しているカーボンを明確に記載しています。

マテリアルに関しては『未だかつてない』みたいなプレゼンには目を向ける必要はないと思っています。

知りたいのは何を使っているかです。

コンポの違い

プリンス2015はアルテグラ機械式11速。

ラザは105機械式12速です。

ブレーキはプリンス2015には当然リム。

ラザにはディスクブレーキが付いてきます。

アルテグラの機械式が無くなってしまったので、機械式はすべて105になりますね。

まとめてみよう

◾️プリンス2015

60HM3Kカーボン、アルテグラ機械式11速、リムブレーキ。

完成車価格約50万円。

◾️ラザ2025

T600カーボン、105機械式12速、ディスクブレーキ。

完成車価格約43万円。

細かくみていけば、他にも違いはありますが、誤差の範囲かと・・・

ラザという名前だけで、コンポ以外は実質当時のプリンスとほぼ同じパッケージです。

プリンスの後継と言っても良いぐらいですね。

コンポの値上がりなどを考えると、完成車で43万円というのは妥当な気がします。

いや、むしろ安いのではないか?(^^;

機械式から電動へのステップアップにも対応しているし、最近28サイズのタイヤも履けるようになったようです。

過去の金型を利用して、最新機材にも対応したエントリーモデルの良い例だと思います。

目立つ存在ではないかもしれないけど、エントリーのポジションで確実に進化してきたラザ。

他のメーカーでも、このようなモデルはあると思うので、これから始める人は是非探してみてほしいと思います。

疲れて自転車から離れていってしまった人達へ

もう一度、こういったところからシンプルに始めてみてはいかがでしょう。

趣味ですからね。

人からの評価のためにお金を使うのではなくて、自分のために使った方が幸せになれると思っています。

100万円の自転車を買って、走るのを躊躇するより・・・

40万円の自転車を買って、残りのお金で思い切り遊んだ方が楽しめるのではないでしょうか。

両方できれば良いのは分かっています(^^;

あの世に自転車は持っていけませんけど、経験は持っていけます。

最期にどれだけ経験を語れるかが本当の価値かもしれませんね。

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