つらかった坂を振り返る

自転車雑談

今まで走った中で、本当につらかった坂を振り返ってみた。

はじめた頃はどこを走ってもつらかった。

日常的に走っている尾根幹ですらつらかったと思う。

ちょっとでも坂があれば、心拍数が上がり失速する。

それでも、繰り返しているうちに少しずつ慣れて、

気が付けば自分でペース配分をして走れるようになった。

ここまで来ると、つらいとは思わずに走ることが出来る。

ただ、何度走っても自分のペースを保てない場所がある。

つまり、自分の中で『激坂』と呼んでいる場所だ。


僕の中でその場所は3つある。

和田峠

この近辺で知らない人はいないと思う。

都内からのアクセスも良く、まずは激坂とはどんなものか味わいたければ足を運ぶべき。

スタート地点までも緩い上りが続き、頑張りすぎると更に後悔する。

序盤から当たり前のように10%オーバーの坂がはじまり、

頂上まで勾配が一桁に戻ってくることは無いと思った方が良い。

はじめて上った時は、速度が終始一桁。

さらに、この道は徒歩で頂上を目指す人も利用するため、

走っていれば必ずと言って良いほど、歩行者と出会うことになる。

そんな時に速度が一桁だと、歩行のスピードとあまり変わらないので

結構見られたりもする・・・

僕の場合は老夫婦に笑いながら『頑張れ』とエールをもらった(笑)

なんでこんなに死にそうな思いをしているのに、

徒歩とスピードがたいして変わらないのだと、考えてしまいがちだが

紐解くと『歩けば良いじゃん』という答えに辿り着くのでやめた方が良い(笑)

頂上まで上がれたら、そのまま上野原側に下ることをお勧めしたい。

ご褒美ともいえる素晴らしい景色を堪能できる。

風張林道

続いて風張林道。

正直言って和田峠以上の激坂を想像ができなかった。

噂には聞いていたけど、それ以上だった場所。

まずはスタート地点に辿り着くまでも結構な勾配。

10%は普通に現れるので、この段階で無理はしたく無い。

そして有名なスタート地点。

序盤からアホか!と言いたくなるぐらいの勾配が始まる。

あっという間に足は削られ、ダンシングでもいっぱいいっぱいな状況になる。

そんなこちらを嘲笑うかのように、きのこセンター後にピークがやってくる。

もはや蛇行しないと前に進むことすら出来ない状況に追い込まれ

心が折れかけるが、ここで我慢できるかが別れどころのような気がする。

森林の中を突き進む中、しばらくすると景色が一気に開ける。

これ東京です(笑)

その絶景に苦しさも忘れかけるが、言葉通り忘れかけるだけで

最後まで心拍数はピークを保ち続ける。

終盤は廃人のような顔つきでペダルを回し、しばらくするとバイクや車の音が聞こえ始めると

見慣れた風張峠の頂上に辿り着く。

地獄からの生還を実感できる時でもある。

散々な言いようではあるが、忍耐力を鍛えるのにこれ以上の場所は

自分の経験上は無いと思っている。

容赦ない勾配と、美しい光景を楽しむことができる場所。

まさに天国と地獄が共存している場所といっても良い。

明神三国峠

最後は明神三国峠。

僕は自転車を車に載せ、道の駅すばしりを起点としている。

ここもロードバイクを乗っていれば知らない人はいないと思う。

というのも東京オリンピックで一躍有名になった場所でもある。

話は逸れるが、僕のバイクはドグマF。

カラーはプルトニウムフラッシュ。

そう、優勝したリチャル・カラパスが駆ったバイクそのものだ。

同じバイクでここを上った時は感慨深いものがあった。

もちろん、スピードは天と地ほどの差があることは語るまでも無い(笑)

ここも相当な激坂。

サラ足で挑んだとしても、あっという間にやられてしまう。

ドーナツ区間は最大勾配18%にも達する。

この激坂区間をポガチャルはシッティングで駆け上がった場面を今でも鮮烈に残っている。

上ったことがあるからこそ、彼らの異常さには驚かされるばかり。

たった一日の間に、ストラバの上位記録は彼らによって塗り替えられた。

しかも、東京から200km走り、3,000m上ってきての記録だ。

もはや人間ではない・・・。

ここも頂上から山中湖側に下って行きたい。

晴天であれば富士山と山中湖を一望できる。

僕はこの後山中湖を一周し、籠坂峠を上り、道の駅須走へ戻る。

オリンピックコースを堪能できる場所でもあり、

彼らの凄さを実感できる場所でもある。


この3箇所は定期的に訪れている。

走った直後は二度と来るものかと思うけど、なぜか少し経つと再び足を運んでいる。

たぶん、この場所を自分のペースで走れるようになりたいのだと思う。

それがいつになるのか分からないし、叶わないのかもしれないけど

僕はそんな無謀な目標を持ち、通い続けるのだと思う。



ではまた。

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