四輪時代に培ったもの 〜後編〜

日常

人生で一番長く、深く関わった趣味だったようです。

自分で書いていて、こんなに長くなるとは思いませんでした。

これでも相当省いてます。

細かなところまで書いていると、本一冊できる感じがします(笑)

必要なことは妥協せず

それなりに走れるようになると、欲が出てきます。

もっとパワーが欲しいと言うことです。

当然お金がかかります。

少しずつ進めていこうかと考えていましたが、それでは効率が良くありません。

大切なことはバランス。

一箇所だけ良くなっても、他とのバランスが取れないのであれば、やらない方が良いことは既に学んでいます。

必要な時にやれることはやる。

お金は使いますが、それによって得るものが自分にとって相応の価値があるかどうかです。

チューニングメニューはいわゆるブーストアップというやつです。

パワーだけでは無く、同時にクラッチ、デフ、冷却系全てに手を入れました。

パワーが大きくなれば負担のかかるクラッチの強化。

より安定したコーナリングを目指すためのデフ。

パワーの上がったエンジンを効率良く冷やすための冷却。

バランスを取ることがチューニングです。

必要なものは妥協せず取り入れました。

基礎があれば成長も早い

パワーの上がったFDを手にして、早速走ったサーキット。

速くはなっていましたが、自然と違和感や怖さと言うものはありませんでした。

やるべきことは今までと同じ。

ただ、各セクションのスピードが上がったというだけです。

もちろんタイムアップしました。

走行会ではタイム別にクラスが分けられます。

最初はもちろん一番タイムの遅いクラスを走っていました。

しかし、続けているとクラスは上がっていき、今回のパワーを上げたことによって、2番目のクラスを走れるまでになりました。

違和感なくここまで上がって来れた理由は、間違いなく基礎があったからだと思います。

以前のように独学でやっていたら・・・

既に車を辞めていたかもしれませんね(笑)

愛車への感謝と期待

3年ぐらい経った頃でしょうか。

この頃は筑波だけではなく、富士スピードウェイも走るようになっていました。

ライセンスを取り、頻繁に足を運んでいたように思います。

富士はストレート区間がひじょうに長いコースです。

それだけ車には大きな負担がかかるのは当然。

いつものように、長いホームストレートを全開で踏んでいる時でした。

一瞬エンジンが息継ぎをしたように感じました。

ボフッ・・・みたいな感じです。

そして1コーナー出口からアクセルを踏むと、いつものように加速していきません。

とりあえずハザードを出してピットに戻ると、そのままエンジンがストールしました。

再始動はしますが、アイドリングが明らかに乱れていて、すぐに悟りました。

エンジンブロー。

その場で社長に電話をして、富士から埼玉のお店までゆっくりと向かうことにしました。

そして、エンジンコンプレッションを測定してもらうと、一室が圧縮値ほぼ0・・・

覚悟はしていたとはいえ、やっぱりショックです。

しかし、不思議なことに感謝の気持ちもありました。

サーキットという過酷な条件の中で、今日まで走り続けてきてくれたこと。

6年間もノントラブルで走ってくれたことは感謝しかありませんでした。

絶対に復活させてやると強く思ったのを覚えています。

復活劇

エンジンのオーバーホールに約半年ほど要しました。

そして同時にタービンをツインからシングルへ交換、ブレーキキャリパーも一回り大きなものに交換しました。

今までは車のポテンシャル100%のうち、90%ぐらいまでを使った状態でした。

とても負担の大きな環境です。

それを70%ぐらいで走れるような車にしました。

一発のタイムも欲しかったのは事実ですが、僕は平均タイムを高くできる車が欲しかった。

それが自分のスタイルに合っていると感じ始めた頃だったようです。

ブーストアップの時よりも、さらに速くなったFDでしたが、やはり違和感は感じません。

ノーマル時代280馬力、ブーストアップ時代360馬力、タービン交換420馬力といった具合で上がりました。

しかし、やってることは何も変わりません。

基本に忠実な運転を心がけていただけです。

そして、筑波では念願のAクラスを走れるようになりました。

憧れていた場所にやっと自分も入ることができました。

上には上がいる

たぶん調子に乗っていたのだと思います(笑)

前にも書いた通り、サーキットはタイムという結果でその人のスキルが表されます。

良いタイムが出せるようになり、自分は速いと心のどこかで思っていたことでしょう。

だけど、上には上がいます。

Aクラスを走れるようになると、周りの人達も今までとは変わりました。

そこから派生する猛者が山のようにいるのです。

自分が満足していたタイムなんて、まだ始まりのようなもの。

この時、僕は筑波サーキットを1分1秒で走っていました。

しかし、このステージでは1分切りが当たり前です。

自転車でも同じですが、走り初めの頃は走るたびにタイムが大きく短縮します。

しかし、繰り返すごとにその短縮幅は限りなく狭まっていき、いつか壁にぶつかります。

その壁を越えるにはどうしたら良いのか。

まさにここにいました。

現実を受け入れる

この時から迷いが生じました。

世の中には努力だけでは手に入らないものがあります。

それはお金と時間です。

車を走らせるにはお金と時間が必要です。

そして、僕が目指そうとしている更に上のステージに上がるには、間違いなく更に大きなお金と時間が必要でした。

直感的に自分には無理だと悟りました。

その先を進めば、私生活を犠牲にすることは目に見えていました。

そこまでやる覚悟が自分にあるかという自問自答。

答えはノーでした。

現実を受け入れなくてはいけない瞬間です。

決断する時は突然やってくる

それからしばらく続けていましたが、どうも力が入りません。

今やっていることは楽しめているのだろうか。

そんなことを考えるようになると、他にも色々なことが頭に思い浮かんできます。

どれもマイナス要素なものばかりです。

たぶん目標を失って路頭に迷っていたのだと思います。

そして、だんだんとアクセルを踏む勢いすら無くなっていきました。

今度エンジンが壊れたらどうしよう・・・

クラッシュしたらどうしよう・・・

そんなことばかりが頭に思い浮かびます。

僕にとって車は走らせてナンボでした。

飾っておくものではない。

乗らないで置いておくなんて、逆に耐えられない。

『やめよう・・・』

決断は早かったです。

目指す場所

目指す場所の大切さが分かりました。

僕は途中でやめてしまいましたが、中にはそのまま進んだ人もいます。

スポンサーが付き、その世界で活躍するようになった人もいます。

でも、そこに行き着くには相当な努力や苦労があったことも聞いています。

これは車だけではないと思います。

自転車でも何であっても、目指すと上には上がいて、そこに到達するにはより大きな壁が出てきます。

僕にはそれ以上前に進む勇気がありませんでした。

車をきっかけに、趣味と決めているものは目指す場所の限度を決めました。

自分が楽しいと思えるところまで。

今思い返してみると、仲間と賑やかにやっていたことが何より楽しかったです。

みんな普段は馬鹿みたいな話ばかりしてましたが、走ることになると本気でした。

走り終わった後は、みんなで温泉に行ったり、食事をしたり。

やっぱりこの瞬間があるからこそ続けていられたように思います。

どれも自分にとっては最高の経験でした。

いつしか僕はその楽しさを忘れていたのかもしれませんね。

楽しいを作り出すモチベーションをつくる

続けていれば苦しくなることもあると思います。

だけど、苦しいを乗り越えた後のことを考えるとモチベーションが上がります。

自転車でも、山を上っている時は辛いかもしれませんが、ゴールすれば景色を眺めたり、その後の下りが気持ちよかったり。

何よりも達成感というものを得ることができます。

それを得るために、お金は必要ありません。

自転車買うお金は必要ですけど(笑)

自転車だって別に何だって良いと思います。

電動ママチャリで奥多摩を走り、途中でバッテリーが切れた人もいます。

店長です(笑)

それでもゲラゲラ笑っていられるのは、何よりその時が楽しいからです。

自転車と健康な体さえあれば、誰でも楽しいを続けられる。

だから自転車は良い趣味だと思うんです。

自由に楽しむ

僕は競技思考なく自転車を楽しんでいます。

目標はいつも小さいです。

そして達成できれば一人で勝手に『今日の俺優勝!』とか言って喜んでいます(笑)

そんな奴でも40歳を超えて奥多摩で1時間を切れます。

どこを走っても、ストラバで上から4分の1ぐらいには入れます。

それで十分だし、何より楽しくいられます。

もちろん、どの場所を目指すかは結局のところ人の自由です。

だけど、せっかく始めた趣味なんだから、挫折とかでやめて欲しくないなと。

自転車は生涯付き合えるスポーツだと思います。

健康な体と少しのお金、少しの時間でこれ以上ない達成感を味わえるスポーツ。

自由に楽しめる自転車が今は好きです。


やっぱり最後は自転車の話題になりましたね(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました