先日の渋峠。
帰ってから色々と思い返していると、
やはり軽すぎるギアは自分に向いていないと実感した。
勾配がきつくなり、ギアを軽くしてしまえば
一時的にケイデンスは上がるかもしれないけど、
当然下がってしまった時にはスピードが落ちている。
長野側を上っている最中、苦しくなるとギアを軽くしてしまいがちだけど
ここに甘えてしまうと天井知らずにギアは軽くなってしまう。
僕がインナーがあまり好きではない理由のひとつはここにある。
軽いギアが使えるという安心感が、結果としてスピードを落としてしまう。
『自転車の教科書』の堂城さんは、このあたりをしっかり説明している。
ギアを軽くし続ける乗り方をしてはいけない。
ケイデンスが落ちたら、ケイデンスを回復できる乗り方を学ぶべき。
僕が学んだことは2つ。
- 座る位置をサドル前側に移動し、ペダルにトルクがかかるようにする。
- ダンシングで加速をつける。
1については、かなり効果的なのですぐにでも試してみるべきだと思う。
重いと感じていたペダルがウソのように回るようになる。
2のダンシングについては、使うギアが重要かもしれない。
シッティングで使っているギアのままダンシングをしても、あまり意味はない。
むしろ余計なパワーを消費するだけで、推進力にほとんど結びつかない。
要するに、ギアをひとつかふたつ上げるようにすれば、
ダンシングで発生したパワーを、効果的に推進力に変えられる。
もちろん体力には限界があるので、無理矢理重いギアを使うべきではないと思うし、
気持ちよく回せるケイデンスを意識していることが一番かもしれない。
ただ、明らかにペダルがクルクルと軽快に回っているのに、
ほとんど前に進んでいない人を時々見かけるので、
あとひとつふたつギアを上げても良いのにと思うことがある。
乗り方は自由だし、気持ち良く走れることが一番であるのは確かだけど
試しに今よりひとつふたつギアを上げてみると、
意外とあっさり壁だと思っていたことが解決してしまったりする。
同時にギアの選択が、推進力に大きく関わっていることも実感できるはず。
重いギアの使い方を知れば、今より楽に速く走れる日も遠くはない。
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